ブロードバンドトラブル事例集


[一覧]

[接続に関するもの]
01:今まで、表示できていたホームページがある日突然に表示できなくなった。
02:インターネットを利用する特定のソフトがアクセスできない。
03:特定のサイトが表示できない。
04:ADSLを使っているうちに、だんだんと速度が遅くなってきた。
05:収容ビル〜ADSLモデム間はOK、電話も使えるがインターネットがつながらない。
06:PPPoE接続はOKだが、ホームページが表示されない。
07:ADSL回線は問題ないのに、PPPoE接続が出来ない。
08:無線LANの接続が時々、切断する。

[IEの設定に関するもの]
01:会員制サイトにログインできなくなった。
02:IE6を使い始めてから、画像にアイコンを合わせると、変な表示がでる、写真などの画像表示が以前と違う表示になった。
03:ブラウザの起動が遅い。

[ルータ・プリンタサーバ・ネットワークに関するもの]
01:corega(コレガ) BAR SW-4P HG のファームウェアバージョンアップについて(2002/11/25)
02:ルータ更改後のトラブル
03:パラレルポート直結タイプの簡易プリンタサーバトラブル
04:速度が上がらない

★ チェック1 

パソコンやルータのPPPoEの接続設定をたくさんしているのに、たまにひっかるのが、プロバイダから配布されるユーザーIDとパスワードの資料に、PPPoE向けの表示がなくて、別項に注意で記載されているので、接続ID設定時にプロバイダ指定を忘れて、認証でNGとなって、無駄な時間を過ごすことが未だにあります。

PPPoEでは、プロバイダから指定される認証IDに続けて、”@プロバイダの識別情報”が必要ですから、忘れないように・・・(--;)

例1  setuzoku@ipcon.ocn.ne.jp

例2 特殊な例 setuzoku@urban.ne.jp@XXX.urban.ne.jp の様に、メールアドレスの後ろに指定されたサーバ名を設定する必要があるケースもある(まれですが・・・)。

★ チェック2

事例8にWindowsXP SP1(Service Pack 1)搭載パソコンでの無線LAN設定の注意点があります。

[接続に関するもの]

01:今まで、表示できていたホームページがある日突然に表示できなくなった。

<原因>

驚速やNinjaなどの通信速度を高速化するソフトを使っていた。

この手のソフトでは、過去の低速な環境やテレホーダイの時間帯でインターネットが混雑して環境で、通信手順を省いて、高速化を行う目的で、DNSキャッシュ機能が使われている。

通常は、ホームページのアドレス(URL)でアクセスすると、最初にそのURLに対する数字の組み合わせで表現されるIPアドレスをネームサーバ(DNSサーバ)へ問い合わせる。

その後、そのIPアドレスを使って、ホームページへアクセスする。

インターネットでは、人が覚えにくいアドレスを文字列のわかりやすいアドレスでアクセスする仕組みだが、実際にサーバと通信する際には、IPアドレスという番号で管理されているので、名前からIPアドレスに変換する作業が必要となる。

その変換作業を行っているのが、DNSサーバだ。

高速化ソフトの機能の一部では、以前にDNSサーバに問い合わせたアドレスは、ファイルに記録して(キャッシュとも言う)DNSサーバへ問い合わせる手順を省いて、高速化を図っている。

しかし、最近ではブロードバンド対応やユーザーの増加で、サーバの更改やメンテナンスが頻繁に行われており、まれに、サーバのIPアドレスを一時的に変更したり、移設したりすることがある。

そのような場合は、DNSサーバのアドレス対応表を更新して、正しい、サーバへアクセスできるような手順で行われる。

しかし、ネームキャッシュ機能が有効になっていると、DNSサーバへ新しい情報を問い合わせることなく、以前に利用したアドレスでアクセスしようとするので、正しいサーバへたどり着けなくなる。

通常、このようなソフトは一定期間で新しい情報に更新されるが、その更新が行われるまでは、変更になった情報が更新されないので、突然、表示できなくなる。

一般的には、この手のソフトは、Windowsが管理する hosts ファイルと言う優先度の高いアドレス対照表を更新する仕組みを使うので、該当のソフトを起動しない、あるいは終了させても状況は変わらない。

<処置>

ソフトの設定で、ネームキャッシュのクリア(更新)などの処理をすると解決する。

キャッシュ更新間隔を短めの設定する。

また、キャッシュクリアした後で、この機能を無効にすると、今後はこの様なトラブルに遭遇することはなくなる(インターネットを取り巻く環境が変化したので、DNSキャッシュによる高速化効果はあまり期待できないので、無理に使い必要はないのでは? 28.8Kbps前後低速のモデムやモバイルでは、多少効果が望める)。

<解説>

この現象は、経験しないと原因がわかりにくい。

IPアドレスはサーバのアドレスなので、ホームページサービスを提供しているサーバのアドレスが変更になると、そのサーバを使っている全ユーザーのホームページが閲覧不能になる。

また、該当のIPアドレスが別のサーバへ割り当てられた場合は、目的と異なるページが表示されたり、ファイルが見つからない(HTTP 404 - ファイル未検出)などのエラーが表示されることもある。

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02:インターネットを利用する特定のソフトがアクセスできない。

<原因>

パーソナルファイアーウォールソフトで、誤って、拒否設定になっていた。

<処置>

該当ソフトのアクセスを許可へ変更。

<解説>

最近は、常時接続環境が広まり、セキュリティーのために、このような機能をもっているソフトを使ったり、パソコン購入時に既に入っていたりすることもある。

最初にアクセスする際に、このアクセスを許可するかどうかの問い合わせが表示されるが、意味がわかりにくいので、「いいえ」クリックしてしまうと、そのソフトはアクセス制限がかけられてしまう。

フリーウェアのソフトもあるが、使いこなすにはある程度の知識も必要だ。

また、ルータを使用している環境では、ルータのアドレス変換機能で、ある程度の安全性は確保できる上、最近の製品では、初期設定で必要なフィルタリング設定が行われているので、パソコン(端末)には、パーソナルファイアーウォールソフトは基本的に不要(LAN内部からのアクセスを制限する場合は別だが、通常必要はないだろう)。

通常はルータのセキュリティー機能で十分なので、二重にパソコンにパーソナルファイアーウォールソフトを使う必要はない。パフォーマンスの低下やトラブルの元になる方が多い。トレンドマイクロ社のウィルスバスターなどは、ファイアーウォール機能を含んでいるの、設定で無効にする。シマンテック社の製品では、ルータ構成時には、ノートンアンチウィルスのみを使うのがよいだろう。パーソナルファイアーウォール機能を含むインターネットセキュリティーを使用する必要はないだろう。この場合も、ファイアーウォール機能は無効に設定するとよい。

基本的に、パーソナルファイアーウォールソフトが必要(無いよりは、合った方がいいが、ウィルス対策ソフトよりは、役に立つ場面は少ない)を使うのは、ルータなどの機器を使わないで、直接インターネットへ接続する構成で、ネットワーク設定が不適当な場合(WindowsMe以降では、ウィザード形式で設定していけば適切な設定となるので、心配はない)、サーバなどの特殊なソフトを稼働する場合などで、個人的には、現時点では、一般ユーザーにとっては必須の機能とは思わない。

もちろん、パーソナルファイアウォールならでは機能はあるし、使うメリットもあるが、それは特殊なサイトへアクセスするヘビーユーザーで、なおかつ、機能を使いこなせる知識がある場合だろう。

また、法人で、ルータ構成でセキュリティーを確保する場合は、適切なフィルタリング設定と、公開セグメントがある場合は、別途、ファイアーウォール機器を使うのがよいだろう。個々の端末では、パーソナルファイアーウォールソフト機能は必要ないし、ウィルスバスターなどで、機能が含まれている場合は無効の設定にする方がよい(デフォルト設定では、Ping応答をしない設定になっているので、LAN故障の切り分け時に誤判断のもとになる)。一般には、法人では、コーポーレートエディションを導入する。

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03:特定のサイトが表示できない。

<原因>

通信速度を改善するために、MTUやRWINの値を調整したが、その設定に誤りがあった。

MTUは推奨値だったが、RWINの値を、拡張機能の使って、非常に大きく設定していた。

<処置>

「Windows Scaling」の設定で、RWINのサイズを最大値以上に設定していたのを、最大値の範囲で適切と思われる設定に変更。

<解説>

海外のサーバでは有効らしいが、国内のサーバでは、規定値を超える値を設定すると、うまくやりとりできない機器やサーバが存在するようだ。

下記のサイトへアクセスすると現在の設定が確認できて便利(ここへもアクセスできない場合は、規定値などの調整前に戻してみる必要がある)。

  SpeedGuide.net TCP/IP Analyzer 

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04:ADSLを使っているうちに、だんだんと速度が遅くなってきた。

<原因>

ADSLは、局内のDLSMとADSLモデム間で、リンク確立時に最適な速度の設定を行う(PPPoEでの接続ではない)。

しかし、雑音などの影響をうけると、正しく通信するために自動的に速度を下げて、通信を維持する。

モデムには、雑音が一時的(バースト)で、通信状態が良好に戻っても、再度、自動的に速度を上げる機能が備わってない(既に改善されたものもあるかもしれないが、執筆時点では未確認)。

<処置>

ADSLモデムの電源をいったん切って、入れ直すことで、回復。

<解説>

また、モデムによっては、非常に熱をもつタイプもあるので、さわって熱いぐらいになるタイプでは、モデムの設置場所を変えるとか、空気の流れをよくして、発熱を抑えると、頻繁な速度低下が起こらなくなることもある。

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05:収容ビル〜ADSLモデム間はOK、電話も使えるがインターネットがつながらない。

<状況>

モデムランプを確認すると、ADSLランプは点灯していたが、LANランプが点灯していなかった。

Yahoo!BBから指示された通りに、ノートパソコン用のPCカードタイプのLANアダプタを購入して、取り付け、Yahoo!BBから送付されたCD-ROMの簡単設定で行った。

<原因>

デバイスマネジャーで、アダプタの動作状態を確認すると、PCカードタイプのLANアダプタは正常動作していたが、Intel製のアダプタ表示もあった。

つまり、このパソコンには、既にLANポートが装備されており、増設の必要は無かった。

<処置>

増設したLANアダプタを取り除いて、LANケーブルの接続を内蔵のポートへ接続変更して、LANランプ点灯。

また、Yahoo!BB CD-ROMには、ガイドブックには記載はなかったが、CD-ROM表面に、WindowsXP非対応と記載されていた。

そのパソコンは、WindowXPだったので、該当ソフトをアンインストールして、設定をやり直した。

<解説>

法人向けのパソコンには、LANポートが装備されているものが多いが、ADSLの普及で、個人向けのパソコンでも、標準でLANポート装備が当たり前になっている。

電話サポートでは、対応者によって説明が不適当な場合もあるが、的確な情報を引き出すには、使用するパソコンのOSや機種、使用環境など、出来かぎりの情報を、相手に正しく伝えることも必要。

特に、ソニーのVAIOなどは、最近の機種でなくてもLANポートが装備されていることが多い。ノートタイプでは背面等にキャップでカバーされているので、よく見ないとわかりにくい。

内蔵モデム用の電話ジャックは4芯ジャックだが、LANのRJ45コネクタ用のジャックは、8芯のコネクタなので、口径が大きめなので、差し口をみれば判断がつく。また、パソコンを三角上につないだ記号も表示されている。

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06:PPPoE接続はOKだが、ホームページが表示されない。

<原因>

DNSサーバアドレスを手動で設定する必要があるプロバイダだった。

<処置>

プロバイダを確認すると、OCNだったので、OCNホームページから、DNSサーバのアドレスを調べて、設定を指示して、解決(サポートへ問い合わせるように、指示してもよかったのだが・・・、送付されてくる設定マニュアルには、記載されているのだが、読まないよねー)。

なお、現在はOCNでもDNS自動取得が可能になっているので、この手のトラブルは少なくなるだろう。

2004/08/16 追記 フレッツ接続ツールの設定

Windows98のマシンのハードディスク故障でHDD交換で工場出荷時にされて帰ってきたので、フレッツ接続ツールを再度インストールしたけど、事例6の状態でうまくいかない。

<原因>

色々やってみた様で、不要な設定や誤りもあったので、LANボードの設定からやり直したが、やはり繋がらない。フレッツスクエアも表示しないのでプロバイダの問題ではないと思われ、DNS関係の問題と判断した。

DNS手動設定・自動取得ともNG

<処置>

フレッツ接続ツール Ver2.20で、基本設定内の「Accessタブ」→「プロキシDNSを使う」のチェックを解除して回復。

通常、「Accessタブ」は変更しなくてもよいのだが、ユーザーが変更したのか、デフォルトで有効になっていて、たまたま、事例の環境でNGだったのかは不明。

参考  フレッツ接続ツールの設定画面例

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07:ADSL回線は問題ないのに、PPPoE接続が出来ない。

<原因>

プロバイダへダイアルアッププランから、ADSLプランへの変更処理を行っていなかった。

<処置>

内蔵モデムで、ダイヤルアップで接続して、ホームページ上から、プラン変更手続きを行った(プランを変更してもダイヤルアップと併用できるプロバイダだったので、料金決算日の翌日以降で、プラン変更するように指示していたのだが・・・すっかり忘れていたようだった)。

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08:無線LANの接続が時々、切断する。

<原因>

WindowsXP SP1(Service Pack 1)搭載パソコン(SP1にバージョンアップした場合も含む)で、IEEE802.1X サポートされ、一部の無線接続ユーティリティーや、XPの無線LAN機能の設定で、この機能が有効になっていた。

<処置>

WindowsXP SP1のワイヤレスネットワーク設定で「IEEE802.1Xを有効」を無効に設定変更する。

<解説>

IEEE802.1x とは、LAN でのユーザー認証の方式を定めた規格の名称で、無線だけでなく有線で利用することもで想定しています。

現状では、無線LANではWEPと言う暗号化通信規格が使われています。IEEE802.1xでは、このWEPと組み合わせて使うことが現状では多いでしょう。
ただし、当然ですが、WEPで暗号化されるのは無線LAN区間のみで、有線LAN区間は従来と同様です。

IEEE802.1x を使わない場合は、無線LANで、アクセスポイントと無線 LAN カードが通信する場合には認証は行われません。

そのため誰でも使えてしまうという問題があり、802.1x 規格が登場しました。IEEE802.1x規格に、準拠した機器を使うと、接続時に認証することができるのであらかじめ定められたユーザーにのみ利用を許可することができます。

ユーザー認証自体はアクセス ポイントが行うわけでなく、Radius サーバーと呼ばれる認証用サーバーにリクエストを送って処理を行います。認証の手順には標準的な EAP-MD5、電子証明書を使う EAP-TLS、パスワードを使う LEAP などがあります。

Windows XP SP1 は、 IEEE802.1x (EAP-MD5) に対応しており、対応したアクセス ポイントであれば ActiveDirectory のユーザー認証と組み合わせることができるようになりました。しかし、セキュリティは高いのですが認証用サーバーが必要なので、利用されるのは企業ユーザーや無線LANスポットなどです。

↓WindowsXP SP1のIEEE802.1X認証設定画面

  詳細な解説

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[IEの設定に関するもの]

01:会員制サイトにログインできなくなった。

<状況>

ある雑誌の購読者専用ページにログインできなくなった。

IE6にバージョンアップ後に、事象が出た。

<原因>

IE6のプライバシー機能により、クッキー制御が行われ、該当サイトにたいするクッキーが無効になっていた。

<処置>

IEのインターネットオプション設定で、プライバシーの設定を、以前のブラウザと同様の設定にした。

<解説>

IE6から、P3Pというプラバシーポリシーに従った、プライバシー管理機能が備わったが、P3Pに対応したサイトがまだ少ない上、偽のP3Pを判断するほどの機能はなく、試験的な機能と言えるかもしれない。

バージョンアップ時には、過去のクッキー情報は残存するが、クッキー情報のクリアを行うといったん、すべてのクッキーを消すことができる。

IE6の初期設定では、クッキーの受け入れに関する確認メッセージがでたり、一部、自動的にブロックされたして、トラブルの元になりやすい。

現状では、クッキーのプライバシー問題は、サイト側のクッキーを扱う姿勢によるので、IEに任せるより、個人の判断を信頼すべきと思うので、従来の設定へ戻した上で、この機能の使い方の説明をした(結局は、いろいろなメッセージが出なくて、簡単に使えるようになっていればよいとなった。管理機能を理解して使いこなすのは困難かな?)。

★ 設定方法

 →  → 

ファーストパーティーとは、アクセスしているサイト自身で、サードパーティーとは、そのサイトから参照している異なるサイトと考えてよい。

例えば、広告バナーなど呼ばれる広告表示は、自社以外の場合は、表示しているサイトから、広告配信サイトへリンクしている。

この広告配信サイト側へのクッキー処理をサードパーティーのCookieと言う。

ダイアログ表示を選択すると、クッキーやりとりする際に、許可か拒否(ブロック)するかの確認画面がでて、サイト毎に設定ができる。

この設定は、ドメイン単位なので、プロバイダなどのサーバで公開している個人のホームページ毎には設定出来ないので注意。

セッション Cookieは、一時的なやりとりで、ショッピングサイトなどを利用する場合は必要とされることが多い。このクッキーは、処理が終わると自動的に削除される。

★ 参考

 インタネットオプションの全般設定にある、IE6から備わったクッキーだけを簡単に削除できる機能。

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02:IE6を使い始めてから、画像にアイコンを合わせると、変な表示がでる、写真などの画像表示が以前と違う表示になった。

<原因>

不具合ではなく、IE6の新機能で、画像を印刷したり、保存したりしやすいように操作アイコンが表示されるのだが、いつもいつもそのような処理を行うわけではないので、ページを閲覧する際には返って邪魔かもしれない。

また、画像を自動的にリサイズしたり、スムーズな表示にする機能も備わっているので、以前と表示が変わることがある。

<処置>

操作アイコン(イメージツールバー)は、無くても、必要なときは、画像上で右クリックすれば、操作メニューが表示されるので、設定で無効にした。

画像の自動調整機能は、好みと用途の問題だが、デザインを重視したサイトでは、効果を狙って、意識的に作り込んでいるものが勝手に変更されるので、制作者の意図が反映されない可能性があるので、解除した(リサイズ処理などでマシンに負荷がかかっていたみたいで、表示が速くなったので、こちらの設定がよいと言うのが結論だった)。

★ 設定方法

 →  

左のスクロールバーを下げて、マルチメディアの設定項目を表示させ、上図の例のようにチェック項目を変更する。

 画面下の「OK」をクリックし、設定を反映する。

IEをいったん終了して、再度、立ち上げると、設定が有効になる。

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03:ブラウザの起動が遅い。

<原因>

ブラウザの接続設定「LAN」の項目が、バージョンによって初期設定が、「設定を自動的に検出する」にチェックが入っているため。

<処置>

チェックを外す。 設定箇所 

<解説>

「設定を自動的に検出する」は、プロキシーサーバを使っている環境で、なおかつ、適切に反映させるための設定を管理者が行っている場合に、ユーザー側でプロキシー設定を不要にする機能であるが利用されるケースは少ない。

初期設定で、チェックが外れているべき項目だが、通常は初期設定で有効になっている場合が多い(最新のIEでは改善されているようだ)。
アナログモデムを使って、電話回線でダイヤルアップ接続で利用する場合は、影響はない。
しかし、ADSLモデムなどでLANインターフェースを使うと、自動検出機能が動作する。ブラウザ起動時にプロキシー設定情報をネットワークから探して見つからないことを確認するので、起動に無駄な時間がかかる。

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[ルータ・ネットワークに関するもの]

01:corega(コレガ) BAR SW-4P HG のファームウェアバージョンアップについて(2002/11/25)

<症状>

初期出荷分のVer1.0を搭載した製品は、一部の不具合があるのと、Ver1.2から は、2セッション接続対応など機能が大幅に向上しているため、ファームウェアのバージョンアップを行うとよい。

<処置>

ファームウェアのバージョンアップの方法はメーカにより様々あるが、この機種では、コレガのホームページからダウンロードしたプラグラムファイルを、ブラウザでルータへアクセスして、ブラウザ上から、ファームウェアファイルを指定して、バージョンアップをする。

今回、2台のバージョンアップを行ったが、2台とも同じ症状で、トラブルに陥りそうになったので、参考までに手順を示しておく。

行った環境:WindowsXP Pro、IE6SP1、100BASE-TをルータのLANポートへ直接接続(環境によっては、同じ症状は起きないかもしれない )。

1、コレガのHPから、バージョンアップ用のファイルをパソコンにダウンロードして、回線は切断しておく。

2、ブラウザで、ルータへアクセス(初期設定アドレス:192.168.1.1、ユーザー名:root、パスワード:空欄)。

3、左メニューのステータスをクリックし、ステータスメニューから、ファームウェアの更新をクリックして、先ほどのダウンロードしたファイルを参照で指定する。

4、手順の詳細は、マニュアルに従って行うが、更新の実行をクリックすると、ルータとのやり取りを行っているようにランプは点滅するが、その後、進行しない。
  1時間たっても状況が変わらないので、ブラウザで処理を行っていることから、CGIの動作に問題があると判断して、ブラウザの「更新」ボタンをクリックして、「情報の再送信」をクリック。

5、すると、更新メータが表示され、正常に終了。2台目も同様に、処理が進行しないため、更新ボタンをクリック、再送信で、無事にバージョンアップ終了。

6、ルータの再起動後、ブラウザでアクセスするが、バージョンアップ前の、ユーザー名とパスワードでは認証されず、ログイン不可。

7、コレガHPの注意書きに、「ルーターの動作を安定させるためにファームウェア更新前、更新後は必ずinit ボタンによる工場出荷状態への初期化を行ってください」と、記述されているので、その通りに、初期化するとログイン可能になった。

※ もちろん、工場出荷状態への初期化を行うと設定値が消去されるので、既に設定を行っている場合は、メモを取るなどして、再設定する準備を行っておく必要がある。

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02:ルータ更改後のトラブル

<症状>

ルータ取り替え後、ネットワークプリンタが動作しなくなった。

<原因>

FAXとネットワークプリンタ兼用機の存在が把握できていなかったため、この機器の動作確認が漏れていた(単なるFAX&コピー機と思いこんでいた)。

元のルータは、ヤマハのダイヤルアップルータで、アドレス体系が、「192.168.0.0」 、コレガの方は、「192.168.1.0」と異なっていたが、他のプリンタサーバや端末は、DHCPでアドレス管理されていたため、変更後も問題はなかったが、このFAX複合機は、スタティック(静的)にIPアドレス設定がされていたため、ネットワークアクセスが出来なくなった。

<処置>

FAX複合機は、納入業者が設定して、設定値も設定方法も、すぐには分かりそうもなかったので、コレガのルータのIPアドレスを元の「192.168.0.1」に変更、DHCPの発行アドレスは、ルータのアドレスを変更すると自動的に変更される(開始アドレスは、192.168.0.11からに設定されていて、元のネットワークの時も同様だったので、問題はないと判断)。

各PCを再起動後、すべて正常となった。

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03:パラレルポート直結タイプの簡易プリンタサーバトラブル

<症状>

設定は全て正常だが、印字テストが途中で停止してしまう。

<原因>

インクジェット(バブルジェット/マッハジェット)タイプのプリンタで、プリンタドライバーで双方向機能を停止できなかったことから、双方向機能をサポートしていないプリンタサーバ機器において、応答待ち状態になり、印刷が途中で停止してしまっていた。

<処置>

動作確認がとれている専用プリンタサーバと交換した。

<参考>

パラレルポート直結タイプのプリンタサーバが1万円弱で市販されているが、機器選定には注意が必要。

・古いタイプのものは安価だが、プロトコルがNetBEUIのみ対応などのものもある(WindowsMe,2000,XPではNetBEUIを組み込むにはちょっとした作業が必要)。

・主流は、TCP/IPタイプで、WindowsでもMacでも対応可能。 TCP/IP印刷では、その上位プロトコルで、パソコンからプリンタサーバへ印刷データを送る手順を定めたLPRと言う方式を使う(もともとUNIX用に開発された)。 Windows95,98,Meでは、LPRをサポートしていないため、プリンタサーバ機器付属のユーティリティーソフトを組み込む必要がある(Windows2000,XPでは標準でサポートしている)。

・他に、AppleTalk(Macintosh)やIPX/SPX(NetWare)などのプロトコルをサポートしているものや、IPV6に対応した製品もある。

・最近のプリンタにはパラレルポートがなくて、USBインターフェースのみのタイプもあるので、USBタイプのプリンタサーバ機器もある。

ほとんどプリンタサーバでは、双方向通信をサポートしていないので注意が必要だ。通常、業務で使用するプリンタはレーザープリンタが多く、最初から純正のネットワークインターフェースを備えたものを使うことも多い。後から、簡易なプリンタサーバ機器を付けても、レーザープリンタタイプは特に問題は起きない。

しかし、 インクジェットタイプのプリンタでは、インクの残量や印刷状況をパソコンでモニタできるように、双方向通信で情報のやり取りを行いながら印刷するタイプが多いので、動作確認済みの機器を選定する必要がある(この通信はメーカ独自仕様であることが多い)。

以前にエプソン製のプリンタで、プリンタモニタソフトを起動しないようにして、設定で、双方向機能を無効にすることで、双方向対応でないプリンタサーバ機器を設置してうまくいったことがあったが、最近で、専用タイプが出ているので出来れば、対応製品を選びたい。

具体的な例をあげれば、サイレックス・テクノロジー社製品には、エプソンプリンタ専用やキャノン専用のプリンタサーバ機器があり、ステータスモニタでインク残量が取得できるタイプがある(購入時に、動作機器一覧で確認する必要はある)。

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04:速度が上がらない

<症状>

Bフレッツ 100Mタイプなのに、速度が5Mb/s前後しかでない。

<原因>

フレッツスクエアでの試験でも、ルータ・マシンスペックや設定条件、トラフィックの状況で30Mb/s前後しか出ない場合もある。インターネット経由では、より条件が悪く、速度測定サイトとの間の機器やトラフィック、サーバの応答性能などの条件で、20Mb/s〜30Mb/s程度の速度が計測されれば、ほぼ正常と判断できる。

しかし、5Mb/s前後では納得がいかないので、調査するとONUへ直接、試験端末を接続して測定すると十分な速度が出ていることが確認できた。ユーザー側の端末と試験端末を交換して試験するとやはり速度がでないことが判明、LAN区間に原因があると判断。切り分け試験をしていくと、ケーブル区間で速度低下していることが分かった。

結果的に、各インターフェースは100M対応だったが、使用しているケーブルが不良だった。確認すると自作したらしく、結線が間違っていた。

<処置>

結線をやり直して、回復。

<参考>

LANケーブルの結線は、端と端が同じになればよいというものではなく、ノイズの影響を避けるために、独特の結線を行なう。

この規格には、T-568AとT-568Bがある。どちらでも構わないがT-568Aのほうをよく見かける気がする。

自作するときには、下記のサイトを参考するとよい。

 愛三電気株式会社(LAN結線資料)

また、古い10BASE用のケーブルの中には100BASEに対応できないものもあるの注意。市販ケーブルの中でも正しい結線がされていない場合もあるらしいのであまり、安価で粗悪なものは避けるほうが無難。

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以下、随時更新・追加予定