- 上図は、簡略したイメージ図ですが、インターネットがメッシュ(くもの巣)のように、互いに接続されていることがわかると思います。
- ネット上にたくさんのパケットが流れています。そして、それは、届いた順に、ルータという装置で中継されて伝送されていきます。
- ルータとは、簡単に言うと道筋を決めて配送するための装置で、ルータは届いたパケットのヘッダ情報を見て、他のルータと情報交換して蓄えた情報を元に、最適な経路と思われる次のルータへパケットを送ります(バケツリレーのような仕組みとよく言われます)。
- もし、送ろうとする経路が故障やメンテナンス中でつかないときは、上図でもわかるように別の経路へ送ることもできるので、どこかの経路を使って、パケットは目的地へ辿りつくことが出来ます。
- ルータは、自分のネットワーク宛てのパケットが着たら、自分のネットワークの中の宛先へパケットを送ります。
- 送られてきたパケットは、いろいろなネットワークを経て、届き、他のパケットとも混ざりあって、伝送されるので、到着したパケットは順番どおりに届かないこともありますが、パケットのヘッダには番号が記録されているので、受信側では、一旦メモリに受信したパケットを保存して、ヘッダの内容を見ながら、順番どおりにデータを取り出して、再生します。
- 上図で、各ルータ間をつないでいる土管の図が回線のイメージですが、見てわかるように土管の太さにもいろいろあります。つまり、各ルータ間を結んでいる回線の速度はまちまちだと言うことです。
- 経路に途中に低速の回線のルートがあった場合は、全体の通信速度はそのルートの回線速度になります。ちょうど、ビンの口の大きさによって、流れ出る水の速さが変わることから、全体の回線速度を低下させる原因になるところをボトルネックと呼びます(単に回線速度が遅い場合以外にも、回線混雑していて、パケットの流れが一時的に遅くなる場合もあります)。
■ 下図はあるサイトまでの経路の応答時間を追跡したものです。目的地まで22個所を経由して辿りついていますが、20,21辺りに応答が遅い部分があって、全体の応答速度を低下させているのがわかります。
■ 下図は、Yahoo! UK & Ireland へ時間帯を変えて、アクセスしたときのルート追ったものですが、応答はサンノゼのサーバがしていますが、経由したルートは2回のアクセスでそれぞれ異なっています。
↓日本→ロス→ワシントン→ロンドン→サンノゼと世界を駆け巡って、辿りついている様子がわかります(実際には途中でも、たくさんの経路を経由していますが、図では主な都市のみが表示されています)。
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