日常的なメンテナンス


■ 必須ではありませんが、定期的に、ADSLモデムの電源のOFF→ON(あるいは、リセットボタンがあればそれを押す)して、モデムをリセットするとよいでしょう (ブラウザで設定画面を呼び出して、状態を表示出来る機能が使える場合は、ブラウザから再接続操作を行うとよい)。

  • ADSLモデムは、電源をいれて、交換所等に設置されているDSLAM装置(集合ADSLモデム)との間で、利用可能な通信状態を設定して動作するが、ケーブル状態は、加入者の収容状態の変化や各種の工事等で変化する恐れがある。

  • ADSLモデムの電源を入れると、

    @ ハンドシェイクと呼ばれるやり取りを交換所側のモデムと行い、通信(リンク)を行うための情報のやり取りをする。
    A トレーニングと言う処理で、どれぐらいの速度でやり取りするかを決める。

    と言う処理が行われ、Aで決定した速度で通信が行われる。
    最新のADSL2(G.992.3)では、最適な状態に保つ工夫(動的にビット割り当てを変化させる)が取り入れられているが、現状の方式では一度決定して速度は自動的に変化しない。

    最初に決定して時点以降でケーブルの状態が変化して、実際に通信可能な速度が低下した場合、Aで決定して速度では通信がうまくいかなくなり、最悪、通信不能に陥ってしまう。
    このような場合は、モデムの再起動により、Aを行い、再度、最適な通信速度に設定し直す必要が出てくる。

    Aの補足:ADSLのモデムは、交換所側のDSLAM(集合モデム)との間でトレーニングと言う処理を行って、搬送波当たりに割り当てるビット数を決めるため、状態が変化した場合は、再度、割り当て処理をやり直さないと古い割り当てのまま通信を行うことになる。

  • また、メンテナンス等で一時的に通信が切断され、回復すると自動的に@、Aの処理が行われるが、この時点で通信状態が完全に回復してなかったりすると、Aで低い速度に設定されてしまうことがある。

    その後、メンテナンスや工事が終わり、状態が安定しても、悪い状態で確立した速度で通信が行われる。このような原因で、気がつかないうちに、通信速度が低下している場合もあり得る。

・通常、長く使っていても、通信速度が変化することは滅多にありませんが、交換所からの距離が遠くて、雑音などの影響を受けやすい場合は、調子が悪いと感じたら、リセットしてみるのも一つの手です。

■ 特に気にするほどのことはないのですが、使用してないときは、こまめにモデムの電源をきるのも、熱をもたせない対策とファームウェアをリセットする意味でよいかもしれません。

・面倒ならば、無理に電源をきる必要もないとは思います。

  • ISDNのTAのように常に電源が入っていないと、電話がつかえないと言うことはないので、インターネットを使わないときは、モデムの電源を切っていても支障はない。

その他、これは効果があったという事例があったら教えてもらえるとありがたいです。

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