NTTの交換所からユーザー宅までの加入者線区間は、シェアドアクセス(収容設備からの光ファイバを最大32ユーザーで共有する)で低コスト化をはかっている。
100M方式のBフレッツでは、B-PON(Broadband-Passive Optical Network(G983.3))という方式を使っている。これは、上り1.31μm、下り1.49μm(+1.55μm帯で映像配信ストリーム系)の複数の波長を利用した波長多重伝送方式である。
ニューファミリータイプ・ファミリー100タイプでは、下り622Mbps、上り156MbpsのB-PONを採用し、32ユーザーに割り当てられる伝送容量の合計は、上り100Mbps、下り400Mbpsとなっている。
参考サイト
NTT
Innovative Technology
また、B-PONをさらに高速化したGE-PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network(IEEE802.3ah))へ移行が始まっており、NTT東日本のBフレッツ・ハイパーファミリータイプやNTT西日本のフレッツ・光プレミアム ファミリータイプで採用されている。
GE-PONでは加入者線区間で上下1Gb/sの帯域が利用できるだけではなく、イーサネットの固定長フレームをそのまま伝送できる方式なので、従来の
B-PON のようにフレッツ網に対応するイーサネットフレームを変換する必要がないので、より高いパフォーマンスを期待できる。
また、IP V6にも対応し、新しいタイプのサービスも期待できる。V6へ対応させたり、方式が異なるため、光プレミアムではONUに加えて、ルータ機能を有する専用の加入者網終端装置(CTU)を利用し、この装置にプロバイダの情報等も設定する。
従って、従来利用していたPPPoE機能付きのルータのPPPoE機能は使えない。無線のアクセスポイントやハブの代わりとして利用することはできる。NAT、DHCP、PPPoE等の従来のブロードバンドルータの機能はCTUが持っている。
ONU、CTUはNTTから提供され、回線終端装置利用料に含まれる。