われわれが身近な部分では、回線終端装置へ光ファイバーを接続するところでしょう。回線終端装置は小さな細長い弁当箱程度の大きさで、光ファイバをコネクタと呼ばれるもので接続します。これは、工事業者の方が行います。注意することは、このコネクタは絶対に抜かない(触らない)ことです。
コネクタは、光ファイバーと回線終端装置の受光素子(あるいは発光素子)へ接続するためのもので、ケーブルの先端(端面)は、ほこりなどの不純物がつかないように、専用のクロスで磨かれて、接触接続されています。
これを抜くと、空気中のほこり等が付着して、接続損失が大きくなり、通信エラーの原因になります。
光ケーブル側はくれぐれもいじらないようにしましょう。また、光ケーブル伝送で使われるレーザー光の波長は、眼には見えないものなので、光ファイバーを覗いても光が見えるわけではありません。
眼には見えませんが、実際にはレーザー光が眼に入るので、高出力のレーザー光を浴びると失明の危険性すらあります(光ケーブルの断線個所を調べたりする特別な用途の場合には、可視光源を光ケーブルに通すこともあるが、通常の通信では使われない)。