無線通信の形態は大別して、独自方式とPHS方式の2つあるようです。いずれの方式も、TAからISDN回線へ出る場合の方式についてよく確認しておきましょう。
2003年現在では、無線LAN(WiFi)規格品やブルートゥース(Bluetooth)規格製品が主流ですが、お勧めはWiFi規格製品です。
同期64接続ならば、問題はありません。無線方式がPHSで透過形 PIAFSである場合は要注意です。これは、INS回線上でPIAFS方式の通信を行うもので、プロバイダのアクセスポイントもPIAFS対応のアクセスポイントへ接続する必要があります。
アクセスポイントが32kPIAFS対応しかない場合は、INS64でありながら、32kでしか通信ができないことになります。 自分の加入しているプロバイダのアクセスポイントを確認しておきましょう。
また、電話機の親機やTAの親機に、直接接続するパソコンは同期64接続が可能で、ワイヤレスのみPHS方式の機種もあります。
この場合は、デスクトップを親機へつないで、部屋から部屋へ持ち歩くノートパソコンを速度は遅くてもワイヤレスで使用するなどの利用も考えられます。
※ 64Kbps PIAFS対応のアクセスポイントを増やしているプロバイダもあるので、購入前にチェックしておきましょう。
PIFAS:PHSインターネット・アクセスフォーラムによって策定された、伝送制御プロトコル。PHSを使って、双方向32Kbps(実効率は29.2Kbps)のデータ通信を行なう、業界標準の通信方式。その後、64Kbpsデータ通信も可能になった。
2000/02/22 追記
コードレスのノートパソコンのCMを見かけるようになりました。低価格ダイヤルアップルータで知名度が高い、MN128SOHOシリーズにも、スロットインという機種が追加され、PCカードを挿入して、無線でのLAN接続を実現しています。
最近の主流は無線LAN方式のようで、上記の様なPHS方式は少なくなっていくようです。
無線LAN方式は、WI-FI規格のものがお勧めです。同じ規格ならば互換性が保証されているので、異なるメーカ品とでも通信可能です。
注意点は、必要な機器の総額をよく調べることです。無線方式では、親機と子機の両方が必要です。親機のターミナルアダプタとしての機能についても確認が必要です。
また、子機側の構成や必要なソフトや対応OSにも注意が必要です。後で、端末を追加することは可能なのか、最大何台までか、などもよく確認しましょう。
もうひとつ、大切なのは電波が届くかどうかです。同一屋内で、鉄筋で1階と2階では電波が通りにくい可能性があります。木製のドアなどは障害になりませんが、スチール製の障害物は配置を検討した方がようでしょう。
WI-FI規格で、屋内で見通し距離50m、屋外で100m前後が目安です。通信速度は自動的に2Mbpsと11Mbpsに電波状態で切り替わります。2Mbpsでも十分な通信速度ですが、11Mbpsの速度を維持しようとすれば、屋内で見通し距離25m、屋外で50m前後が目安になります。
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