VBAでCSVファイルを読み込む方法には、主に「Line Input」と「クエリ(QueryTableまたはPower Query)」の2つがあります。Copilotでコードを生成する際、プロンプトで明確に指示しないと、どちらの方法が使われるかは自動的に決定されるため、意図しないコードが生成される可能性があります。
■Line Input方式
メリット:
シンプルなCSVファイルの読み込みに特化しており、VBA初心者でも比較的簡単に実装可能。
ファイルの内容を一行ずつ文字列として読み込むため、柔軟なデータ加工が可能。
Excelの標準機能のみで完結するため、外部ツールに依存しない。
デメリット:
大量データの処理には不向きで、処理速度が遅くなる可能性がある。
CSVの構造が複雑な場合、コードも複雑になりがち。
エラー処理やデータ変換のコードを自分で記述する必要がある。
文字コードや区切り文字が固定されている場合、柔軟な対応が難しい。
■クエリ方式(QueryTable / Power Query)
メリット:
大量データの高速処理が可能。
CSVの構造を自動認識し、区切り文字や文字コードも自動判別してくれる。
デメリット:
VBAに不慣れな場合、学習コストがやや高い。
Excelのバージョンによっては使用できない場合がある。
VBAとの連携がLine Input方式に比べて複雑になることがある。
■使い分けのポイント
シンプルなCSVファイルを読み込みたい場合や、VBA初心者で簡単な処理を行いたい場合は、Line Input方式が適しています。
大量データの高速処理や、複雑なデータ変換・加工が必要な場合は、クエリ方式(特にPower Query)が適しています。
Copilotでコードを生成する際には、エラー処理やデータ変換の指示を明確に記述できるため、Line Input方式の方がコードの構造がわかりやすくなる傾向があります。
一方で、クエリ方式はパラメータが複雑ですが、Copilotを活用することでその複雑さを吸収できるため、処理時間や目的に応じて両方の方法を試し、最適な方を採用するのが良いでしょう。
■補足
読み込みながらデータを比較・加工する場合は、Line Input方式の方が柔軟で扱いやすいことが多いです。