速度低下の原因と対策


8−1、ブラウザの設定

ダイヤルアップ接続から、LAN接続でADSLモデムによる接続に変更した場合は、ブラウザの設定も変更しなくてはいけません。

・特にIEは初期設定を変更したほうがとよいので下図を参考にしてください。

@ ブラウザを起動して、ツール→インターネットオプションをクリック

A ダイヤルしないをクリックし、「LANの設定(L)]をクリックする。

B すべてのチェックを外して、「OK」をクリックして、前の画面に戻り、同じく「OK」をクリックして設定を完了する。

※ 特に初期設定で、バージョンによっては「設定を自動的に検出する」にチェックが入っていることが多く、起動時に無駄な時間がかかります。

 

8−2、その他の対策(必ず効果があるといえませんが可能性があるものを列記してみました)

なお、下記のような対策を施した後では、モデムの電源をいったん切って、10秒ほど待って再度入れて、モデムの再立ち上げ操作を行うとよい。

なんだか、動作が不安定なときにも、とりあえず試してみるとよい。

1. 電気機器は他の機器へ影響を与えない程度に遮蔽されているものだが、パソコンやディスプレイなどの機器の側にモデムを置かない(ノイズの影響で通信が確立できない場合もある)。

・家庭で利用する電気機器の電磁波ノイズは、FCC(Federal Communications Comission)規格でクラスBだが、ルータのなどのオフィスで使う用途で製造されたものには規格が甘いクラスAのものがあるので仕様を確認して、クラスAの機器ならモデムから距離を置いて設置したり、通信アースを取るなどの対策を行う。

製品表示には、”VCCI Notice Class B” などの様に記載されている。

VCCIとは、情報処理装置から発生するノイズがTVなどの受信機に妨害を及ぼさないよう情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)で制定された規格で、家庭環境で使用する情報処理装置に適用されるVCCIクラスBは住宅用の規格で、非住宅の情報処理装置に適用されるVCCIクラスAより基準が厳しい。
クラスAの機器は、事業所等での使用を前提としていて、専用のシールドラックや情報処理室等へ設置されるため規格が甘い。

・当然、直射日光が当たる場所や高温・多湿の場所には設置しないこと。

・また、モデムが熱をもたないような場所に設置するのもよい(熱をもつことにより、熱暴走などの誤動作が生じる場合がある)。

2. モデムの電源はできるだけ独立したコンセントからとる(たこ足配線はよくない)。

ノイズ対策・雷対策がされているテーブルタップを使うと結構、効果がでることがある。

3. オーディオマニアには懐かしい話かも知れないが、コンセントの差し込む向きを変えて、極性を反転してみる(ケーブル条件が悪い場合は、意外と効果があるケースがある)。

4. スプリッタからモデムまでの線を短くするか、ツイストペアなどと表示のある高品質のケーブルに替えてみる(めったに効果はない、通常の1.5m前後の新しい電話線なら問題はないだろう。ホームセンターなどで見かけるテープ状の平べったいものは避けたほうがよい)。

5. ケーブルにノイズフィルタをつける。

・フェライト・コアでケーブルを挟むようなものやメルコから販売されている本格的なフィルタ製品もある。

 詳しくは、メルコ社HPへ
 ADSL用フィルタ/スプリッタセット(AnnexCフル/ライト両対応)

・また、 AM放送の侵入ノイズをカットするNTT-ATのノイズカット・コネクタなどもある。

6. 以外とよくあるのが、ケーブルがきちんと刺さってないケース。特にLANケーブルはカチッと音がして、きちんとロックがかかったことを確認しよう。

※ 経験上、フェライトコア等を使ったノイズ対策よりも電源関係の対策の方が効果がでることが多いと思う。

10、日常的なメンテナンスへ