一の巻き


● そもそも、LANとは何奴ですか。

★ そうじゃのぉ、言ってしまえば、ローカルエリアネットワークの略じゃ。

● 地方の範囲の網ですか?

★ そう、小さな敷地内や建物、とにかく、LANが届く範囲で構成される範囲内で、パソコンなどの端末機を接続して、互いに通信ができるようにしたものとでも思えばよいのじゃ。

● 場所が離れていたら、つなげないのですかい?

★ ふむ、その場合はWANといってワイドエリアネットワークと呼ぶのじゃ!この場合はLANとLANをつなぐために、ルータという機器を使うのじゃ。

● LANをかったぱしからつないでしまって、世界中をひとつのネットワークにしちまえば、便利じゃねぇですか。

★ それをインターネットと言うのじゃよ。だが、何でもつなげばいいとよいというものではない。セキュリティが保てんからな。誰にでも公開してよい情報だけ、インターネットへつないで、プライベートな情報、すなわち、プライベートLANはインターネットには接続しないのじゃ。
伊賀ものネットワークはわれわれだけのものじゃ、ほかのどのネットワークからも入ることはできぬ!

● ですが、棟梁、それでは、我々はインターネットへも出れねぇんじゃねぇですかい。

★ 心配するでない。そこはしっかり押さえておる。インターネットへ出入りする際は、ファイアーウォールを抜けねばならぬようにしておるのじゃ。

● あっちーじゃねぇですか。火の壁なんて!

★ 言葉のあやじゃ。実際には、専用の機器やサーバ上でソフトを動かして、関所を設けておるのじゃ。

● なるほど、でも、ネットの人はみんなこの関所を通らなければ、我々のホームページにアクセスできねぇんですかい?

★ それも、ちゃんと考えておるぞ。ファイアーウォールには、3つネットワークを管理させておる。1つは、インターネットへつながるWAN側、もうひとつは不正なアクセスを阻止するプライベートネットワークLAN側、残るひとつは、非武装地帯(DMZ)じゃ。ここは、自由にアクセスを許すエリアでな、ここにWWWサーバなどを設置しておる。むろん、放し飼いではなく、ちゃんとアクセス履歴(ログ)はとっておるぞ。
これが、世に言うNICの3枚差しの術じゃ!

● 拙者、むずかしい言葉の連発でそろそろ、わけがわからんようになったので、また出直してくることにします。

★ はっはっはっ、いつでも待っておるぞ。