電話とFAXの使い分け方法



電話とFAXの上手な使い分け

  1. 電話&FAX機を一台だけ、接続して使用する場合


    通常の使い方で、電話で応答して、ピーというFAXのデータ音が聞こえたら、FAXの受信ボタンを押してFAXを受信します。あるいは、FAXに、電話/FAX自動切替受信機能があるときは、その機能で自動的に切替させます。

  2. 電話とFAX機をそれぞれ接続して使用する場合


    この場合は、もっとも便利なのが、FAX専用の電話番号を追加する方法です。アナログポート1番(Aポート)に接続した電話は、通常の電話番号(契約番号)で着信します。

    アナログポート2番(Bポート)に接続したFAXは、追加番号をターミナルアダプタに設定します。そして、FAXは、自動受信に設定しておいて、FAXは、この番号にかけてもらいように周知しておけばOKです。

    追加番号は、ダイヤルイン追加番号の契約が一般的でしたが、この場合は月々\900円の料金が必要でした。現在、追加番号がひとつでよい場合は、i・ナンバーというサービスがあり、月々\300円で利用できるので、こちらを申し込む方がよいでしょう(ただし、TAが対応している必要があります。詳しくは、こちらを参照してください)。

    また、ターミナルアダプタ(TA)にFAX自動転送機能がある場合は、無理に追加番号を使用しなくてもOKです。

    ターミナルアダプタで優先着信ポートをアナログポート1番(Aポート)の電話機を指定します。そうすると、電話がかかれば、最初に電話機だけが鳴ります。電話で応答するとピー・ガーというFAXのデータ音(CNG信号)が聞こえますが、TAがこの音を監視していて、検出すると自動的にFAX側のポートへ自動的に転送されます。自動転送されると、電話の方は、プープーという話中音にかわるので受話器をおきます(FAXは、自動受信に設定しておきます)。

    ただ、この機能は、すべてのTAに備わっている訳ではないので、TAの説明書で確認する必要があります(沖電気製やNTTのINSメイトV30には、この機能があると思いますが、確認してください)。

    TAにFAX自動転送機能がなくて、追加番号を使用しない場合は、2つの方法が考えられます。使用状況に応じて、使い易い方法を検討しましょう。

    1. 優先着信設定で必ず、電話機で着信するようにTAを設定しておき、いったん電話機で受けます。FAXのピー・ガーという音が聞こえたら、内線転送操作でFAXへ手動で転送します(FAXは自動受信に設定しておきます)。

    2. 優先着信設定で必ず、FAXで着信するようにTAを設定しておき、いったんFAXの電話機で受けます。FAXに、電話/FAXの自動切替機能があれば、これを設定しておけば、FAXのピー・ガーという音が聞こえたら、自動的にFAX受信に切替わります。この機能がないときは、受信ボタンを押して、FAX受信を行います。(FAXの受信中に電話がかかると、電話機の方が鳴って、電話を受けることができます)。

    3. 優先着信機能を使わない場合は、電話で受けたら内線転送でFAXへ転送し、FAX側の電話機で受けたら、FAX受信操作を行います。