速度低下の原因と対策


3、プロバイダ側の問題

★ リンクスピードが速くても、その後のいわゆるプロバイダ側の認証サーバやバックボーン回線の容量の問題がある。

 特に導入においては、プロバイダ側の設備不足による実効速度の低下はよくある現象である。実際、開通当初には、1Mbpsの速度が得られて快適に利用できていたのに、1週間後には、28kbsとISDNにも劣る速度に低下した例もあった。この例は、フレッツADSLだったのだが、サービスエリアに入ったとたんに開通ラッシュでプロバイダ側の設備予測の誤りから、対応できなくなったのが原因だった。

 フレッツ接続ツールの動作を見てみると、ADSLリンク確立はOKだったが、プロバイダへの認証プロセスでリトライを繰り返していた。結局、要望により、その場で、新たなプロバイダへオンラインサインアップで契約して、30分後に新たに契約したプロバイダへ接続するようにフレッツ接続ツールの設定を変更して、接続したところ、後述のWindows98の不具合修正とMTU調整を行っていたこともあって、1.3Mbps近い速度が得られた。

 その後も、テレホーダイなど時間帯によって、多少速度の低下は見られるが、平均して概ね700Kbpsの速度で利用できているようである。

 この場合、数週間待てば、プロバイダ側の設備も改善されたのだろうが、プロバイダの担当者の対応が悪かった。NTT側の問題ばかり言及して、自社の問題についての説明がなかったのである。NTT側ではリンクスピードをADSLモデムの遠隔折り返し機能を使って測定して、700kbps以上の値が出ているので問題はないと説明、プロバイダ側については、NTT側としてはプロバイダ側もユーザであるので状況を無断で説明するわけにもいかず、結局、NTT側の取調べでは問題なしとしか回答はもらえなかった。

4、パソコン設定上の問題へ(Windows95,98の不具合、MTUの調整)


5、設定されているMTU値のコマンドによる確認方法

6、ルータの不具合による速度低下

7、ウィルス検出ソフトの不具合

8、フレッツADSLの定石

9、些細な対策(ブラウザの設定を含む)